カテゴリー「にわとり CHICKEN」の記事

2019年2月14日 (木)

羽抜け鶏

生後4ヶ月の初卵からはじまってずっと産み続ける鶏たちは休む暇がありません。

ずっと産みつづけるよう品種改良されているし、意図せず休んでもらってはこちらも困ってしまいます。

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秋には休んで、たまごに使っていた栄養で羽を新しく換え、脂肪を蓄えて冬に備えるのが本来の姿でしょう。春、日が長くなるとたまごが増えてくるのは、季候の良い春・夏に子育てをしたいからだと思います。(そうすると次世代の春ビナは、本来は秋に産卵開始せず冬を越してから産み始めたのかもしれません)

しかし年間通してたまごを定期・定数で配達して販売して暮らしを立てている身としては、鶏が本能のまま自然に暮らしてもらっては困ります。そんな飼い方じゃ趣味になってしまいます。

たまごが少ないとき、「自然だからしょうがないねえ」と言って下さるお客さんもいらっしゃいますが、それも心苦しく、プロの養鶏家としてそれでいいのかという気にもなります。

新年明けて需給バランスも落ち着いて、やっとベテランさん「ユニ子」(29年6月生まれ)にお休みをとってもらうことにしました。

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羽をごっそり落として生えかわり中です。

この群はほぼ産んでません。

ひと月ほど休んでまたいいたまごを産んでくれると思います。

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エサを調整しじょうずに誘導してやれば寒さの厳しい真冬でも換羽できることがわかりました。

このユニ子はもう1年8ヶ月になりますが、たまごがそれほど減らず、羽もきれいなままでいてくれてます。

後ろがつかえているので長く飼ってやれませんが、こんな飼い方がぜんぶの群でできれば、ほんとうはもっと長く飼えそうです。

今年はヒヨコの数を減らして、限られた鶏舎をうまく回して長く飼えるような計画を立てています。少なく育てて大事に飼う2カ年計画です。

2019年2月 4日 (月)

モコモコ

流氷が接岸し当地は南極みたいに寒いです。

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朝はマイナス15度。

今週はマイナス26度ですって。

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暖房もつけていない鶏舎の中は寒いんでしょうとよく聞かれますが、

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羽毛でモフモフしてればなんてことはないのです。

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オンドリは大きいトサカが冷たそうですけどね。

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冬を越すと輪郭が丸くなっていきます。

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丸いトサカのこの子は平成27年うまれのP太郎。

もう4回冬を越えているベテランです。

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めんどりはモコモコ羽毛をしっかり蓄えて冬を迎えるように飼うのが理想です。

2019年2月 3日 (日)

ぐるぐる第二弾

二部屋ぶち抜きの「ぐるぐる」がにわとりにはいいようだということで、

去年の春ビナから順次導入してます。

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春ビナ「ぐる子」

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あっちの部屋からこっちの部屋へ。ぐるぐる。

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エサのやり方とかもずいぶん関係するようですが、自由度を増してやるとストレス軽減になってたまごも機嫌良く産んでくれます。

私が部屋に入っていっても逃げないし寄ってこないし鳴きもしない。

「ふーん、来たの、そう」

この無反応が、満足していることなんじゃないかと私も満足する今日この頃です。

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さて、次の秋ビナ「87(ハナ)」。

二間続きの奥の部屋にまだ先住者がいて、ずるずる引き延ばしていたら、このところガーガーうるさくなってきました。

エサもちゃんとやっているし、カボチャもたっぷりやっていても不満そうに喉を鳴らすのです。

こりゃあよくないなあと意を決し、奥の「ソラ子」に引っ越ししてもらい、場所を空けました。

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日が落ちてから6羽ずつカゴに詰めて、運んで。

分割していた群れも元に戻して。

ぜんぶで130羽。

腰を痛めないように気をつけて運びます。

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翌朝。晴れて仕切りを外します。

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あー、やっとひろびろしました。

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エサのバケツを持って動くと後ろから付いてきます。

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前にいるやつは逃げていきます。

ぐるぐる回遊完成です。

ホッとしたのもつかの間、

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間、髪を入れず頼んであった北海道産トウモロコシ1トンが到着、コンテナに人力で搬入しました。

さすがにちょっと腰がしんぱいです。

これからはニワトリを引っ越さなくてもいいように飼うよう計画を立て直してます。

2018年12月31日 (月)

終の日の入り

年が暮れていきます。早いような、遅いような。

当地の冬は大雪かシバレの二択問題ですが、今度の年末寒波は風が強いくらいで雪はそれほどでもなく寒さも10度まで下がらず助かっています。

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さすがに今日は除雪しましたが。

たまごも今更のように増えてきました。一時はヒヤヒヤしましたが無事年越しできます。

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それでも寒さ続きでとうとう発酵がストップしてしまいました。

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アツアツのジャガイモも翌朝にはヒンヤリとなって効果がありません。来年また別の手を考えなくては。

今年は麦多めでしっかり削って食べさせています。

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産卵箱の転がり式改装も春からストップしていて来年また仕切り直しです。でもソバ殻式の方がやっぱり好きなようで、困ったものです。

ハヤクヤッテヨと急かされる年末ですが、ことしはさんすうの宿題を珍しく年越し前から頑張っておりまして、工作がのびのびになっています。

まあ、宿題をちゃんと早くやっていても赤点ギリギリというやっぱりザンネンな結果に終わってはいるのですが、これもまた、ままならぬものです。

近所にある工場から来年春で受け入れ終了と申し渡され、ヒヨコ計画も根本的に見直さなくてはならなくなりそうです。実はこれも東京五輪大会の影響だったりします。

羽数が目標に達してからは産卵数の確保維持というのがこのところの至上命題になっていて、そのために産卵の落ちた群をどんどん若いのと入れ替えていく、というのが最近のやり方になってしまっています。シビアだけれども仕方がないとは思いつつ、割り切れるものではありません。

でも、鶏種もありますが、ゆったりと広いところで、必要なエサをちゃんと与えてやれば、長く飼ってやれそうだという手応えも感じつつあります。

昨年6月に来た「ユニ子」も産卵開始後1年を経てもきれいな姿でしっかり産んでくれています。

目標は、3年飼いたいのですが、様子を見ながら欲張らずあきらめずぼちぼちやっていきたいと思います。

長いこと飼う、でも産卵を落とさずに、となればやっぱりもっと広い場所が必要だろうということで、来年は鶏舎をまた増築するつもりです。

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西側はもうちょっと、1間ずつ伸ばしても大丈夫そうです。

もう若くはありませんので、日々の作業に差し支えないようにライトに手抜きで建てるつもりです。

7年かけて鶏舎を7棟+増築1棟も建てただけで飽きたらず、際限なく広げていくのがもはやライフワークになってます。

少数精鋭で長く飼ってやるのは鶏にも私たちにとってもいいことではあるんですけどね。

さて今日は月曜日、網走の配達です。平成最後の大晦日、中園から知床に沈む夕陽を撮ってみました。

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終の日の入りです。

4ヶ月後にまた節目がやってくるなんて不思議な感じです。

では、みなさま良いお年をおむかえくださいませ。

2018年12月20日 (木)

年の瀬

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五十になってしまいました。

人生五十年、下天の内を比ぶれば、大河ドラマで信長が舞を舞ったのを連想してしまいますが、いろいろ調べると熊谷直実の物語だったんですね。平家物語で敦盛の首を泣く泣くとったあの直実であります。

https://web.archive.org/web/20130510081527/http://www.ikedakai.com/bunken/asakusa.html

いろいろかみしめながら、まあぼちぼちいきましょう。

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それにしても寒い日が続いています。

十二月にマイナス二十度ってどういうことですか。

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平和の冬は酷寒か積雪かの二択ですが、除雪はまだ二回です。

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十二月は玉子を多めに所望されるのですが、なかなか厳しい日々が続いております。

十一月のお便りには

「今年はヒヨコのバトンタッチがうまくいき、ベテランたちもそれほど数を減らすことなくがんばってくれていて、無理せずゆったり飼ってあげた恩返しをもらっているのかなと思います」

とか書いてましたが、大嘘つきでしたごめんなさい。

泡喰って来年のこの時期にはしっかり確保できるようにヒヨコ計画を立てました。

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じわじわ減っていく傾向は取り戻せませんが、エサだけは食べたいだけ食べさせて急減しないように祈るしかありません。

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この窮状を見て八月ビナ「87(はな)」が産卵を開始しました。

120羽いて、まだ1日1個です。ああ間に合いません。

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全体が減っていく一方の中で唯一期待できるのが去年の8月ビナ「空子」。はじめて女満別空港にやってきた岐阜生まれのニワトリたち。

秋の冷え込みで予想外の産卵低下、しばらく戦線離脱していたのですが、最近ようやく復帰してきました。

どっさり食べてもらってどんどん産んでもらえるよう毎朝お願いしています。

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年越しまでスリリングな毎日です。

2018年6月14日 (木)

乱高下

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サムイ日が続いています。気温が10度ってどういうことですか。

寒くて曇天の空を撮る気にもならず写真は夏日だった頃のもの。

石北峠は積雪、北見峠は雪で通行止めだそうです。

この日にチキン出荷やひよこ受け取りがあったらと思うとぞっとします。

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6月だというのにストーブをつけ、近くの温泉に出かけたり特製キムチ鍋をすすったりして風邪を引かないよう頑張ってます。お鍋はいろんな野菜と納豆を投入するのがポイントで、ふわふわタマゴもおいしく仕上がってます。

トリさんたちもエサを食い込む量が増えています。

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ひんやり寒くても、30度に上がるよりはましかと思いましたが、暑かったり寒かったりで調子を崩しているらしく、産卵2年目の子達はとくに殻があまりよくありません。かといって出荷量を減らせるわけでもないので、1個1個玉子とにらめっこしてパックに詰めています。心苦しい限りです。こういうときにちゃんと余裕を持って産めるように飼っていれば、と思うのですが、まだまだです。

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次のホープは7月半ば初卵予定のグル子。

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これまで1群90羽だったのが、今回120羽ですので大所帯です。

それを24坪の部屋で坪羽数5羽でぐるぐる広々飼ってやろうと思ってます。

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その次は名無しのごんべい75羽、気の早い子がもう育雛箱脱出を強行してます。

寒暑乱高下でちょっと心配なんです。去年6月末のユニ子はだいじょうぶでしたが、今回はどうなるやら、ミミズ・煮豆・ゆで玉子で体力をつけています。

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週末に暖かくなるそうなので待ち遠しい限りです。

暑けりゃ暑いと文句を言い、寒けりゃ寒いと愚痴をこぼし、ドモナランですね。

2018年6月 8日 (金)

オスいろいろ

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ボリスのメス。昨年6月に来たユニ子ともうします。

産卵絶好調・羽装良好で性格穏やかに育ってくれています。

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これがオス。

ボリスのオスはもみじと違って尾羽がすらりと伸びて体格も横長の気がします。

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なにやら妙な動きをします。

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迷い迷い

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決断したようです。首の毛が少し逆立ってますね。

怒ってます。

何かのきっかけで私は外敵と見なされ事ある毎にけんかをふっかけてきます。

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いつもながらドキッとします。

少年時代、他人の家の「猛犬注意」と書いてある犬が鎖を放れて追いかけてくるあの恐怖に少し似ています。それが自分の飼育下で起きるわけですから。

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それなりに痛いんです。

こちらも本気でけっ飛ばしてやらないと戦いは終わりません。

向こうにしてみれば私は「進撃の巨人」なんです。

※ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA

巨大な敵に対しその小さな体で危険を顧みず本気で向かってくる雄鶏には敬意を感じずには居られません。

まあ、取って喰いはしませんけど、いや、メスは結果的には喰うんですから同じといえば同じで、彼はあの漫画の主人公と変わりはないわけです。

そういう話を数年前に学校の講演会で中学生相手に喋ってやったらえらく男子たちが盛り上がっていたのを思い出します。

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こっちは同じユニ子の別の群のオス。さっきのがユニ太郎でこれがユニ次郎。

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けんかをしたことがないので私が近づくと恐れて隠れてしまう平和主義者です。

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オスもいろいろですね。これはこれで彼のいき方です。

メスはオス無しでも玉子を産みますが、オスが居るとメスはやはり居心地がいいようです。

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見てくださいこの勇姿。

穏便にすませたいこっちはとっても面倒なんですけどね。

2018年6月 5日 (火)

夏日続く

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リラ冷え、と聞くと笑っちゃうような暑さが続いています。

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涼しさを求めて床を掘るニワトリさん。

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暑いと卵殻形成がうまく行かず割れる玉子が増えます。

食欲もなくなり産卵数も減るのでダブルパンチで出荷可能の玉子が減っていきます。

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朝からヤル気マンマンの日差しのもと、蝦夷春ゼミも元気よく鳴いています。

あと数日この暑さは続くらしいのですが、ちょっと心配になってきました。

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トラ先生には水浴びして涼んでもらってます。

https://youtu.be/PmTaSlOmGqM

トラさん、あなたは河馬ですか。(笑)

2018年5月31日 (木)

30度

アツイアツイ

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あまり見ない格好をしていますがわきを冷やしているようです。

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野地板を張ってあるので屋根からの輻射熱は比較的おさえられていますが、それでもムンムンします。

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とうとう東側のビニールをぜんぶ外しました。

西側をのぞく三面開放。

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外した幕はたぶん使わず、秋には東側はベニヤ板を張る予定。

暗くするのと、台風対応です。

北側も板を外しました。

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刈り払い機いよいよ動かさないとですね。

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折りたたみベッドを持ち込んで昼寝したいくらいに心地よく風が抜けていきます。

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ナニカ、ゴヨウデスカ。

オスなのでいちおう侵入者を見張ってます。

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ヒヨコさんも余りの暑さに外で眠りこけています。

ヤバイと思いジョーロで水を撒き、電球もOFFにします。

朝晩の冷え込みのためヒヨコ電球のみつけておきます。

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あとはジョーロでエサ場を中心に打ち水。

5月なのに真夏のオホーツクです。

2018年5月18日 (金)

かがくのとも

昨日図書館に行ったら、すばらしい絵本に出会いました。

『たまごとにわとり』(かがくのとも2018年6月号/福音館書店)

私たちの食卓に日常的に見かける鶏卵は、どこからどうやってやってくるのでしょうか。実際に養鶏場を営む作者が、そこで放し飼いされる、にわとりの生活を描きました。卵の色はお母さん鶏の羽毛と同じ色です。身近にある卵は、温かい温度を持った生きた鶏から産まれてくることを、感じてもらえたら嬉しいです。

(下記HPより本の紹介文)

http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=5601

エサやりの時にニワトリがぎゅうぎゅうに群がってくるところとか、朝食の後に満足して砂浴びをするとか、外に放し飼いにしてもらうところとか、金タワシでタマゴを磨いているところとか、にやにやしながら読みました。

作者は養鶏場の方なんですね。

ニワトリを、生き物としてちゃんと飼っている様子を描き、そのニワトリを羽毛一本一本ていねいにえがいていて、愛に満ちあふれた一冊でした。

ただ、エサを人力で混ぜているのは大変そうでした。

まだ一般発売はされていなさそうですが、出てきたら買いたいと思います。389円って安すぎます。

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